【大田原】市内外の釣り愛好家が腕を競う恒例の「芭蕉(ばしょう)の里くろばね鮎(あゆ)釣り大会」が14日、黒羽地区の那珂川で開かれた。90人が参加し、さおの感触を楽しみながら釣果を競った。
市観光協会の主催で、今年で32回目。台風10号による増水の影響で、当初の予定から1週間ほど延期した他、安全の観点から釣り区間を従来よりも短くした。
午前8時半の合図でスタート。参加者はポイントを探りながら、約4時間にわたってさおを伸ばした。優勝者は31匹を釣り上げ、最も大きいアユは体長24・5センチだった。
15年ほど前から毎回参加している前田、会社員増子優一(ますこゆういち)さん(40)は「水位が高くてハイレベルだった。釣果は3匹だったが、うまくいけば10匹以上は釣れた。次回リベンジしたい」と話した。
会場では、子どもを対象にしたアユのつかみ取りのイベントも開かれた。参加した約50人の子どもたちは、仮設の池に放流されたアユを笑顔で追いかけていた。