今年8月の一万度で披露された芦沼獅子舞

 【益子】町の無形民俗文化財第1号で、指定から50年を迎えた芦沼獅子舞保存会が活動継続の危機を迎えている。会員の不足、中でも体力を要する獅子の後継者が足りず、関係者は「先が見通せるのは数年で、その先は分からない」と苦悩する。かつて途絶えた獅子舞を復活させて半世紀。会員の受け入れ範囲を広げるなどし、伝統を継ぐ有志を求めている。

 約800年前に源義家(みなもとのよしいえ)が勇壮な舞により士気を高めたと伝えられる。江戸時代には行われており、戦後一時期途絶えたのを1972年に地元の若者らが復活させ、74年に無形民俗文化財に指定された。