自民県連から総裁選への出馬要請を受けた茂木氏(左端)=28日午後、国会

 自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長は28日、国会内で自民県連から自民党総裁選への出馬要請を受け「来週には覚悟を持った決断をしたい」と応じた。来週中にも出馬を表明するとみられる。

 要請には木村好文(きむらよしふみ)県連幹事長ら有志の県議14人と五十嵐(いがらし)清(きよし)衆院議員、高橋克法(たかはしかつのり)参院議員が参加。木村氏が「総裁選への出馬を強く要請する」などと記した文書を茂木氏に手渡した。

 茂木氏は「一番身近で接してきた人から頑張るべきだと言っていただける。ありがたく、その分の責任感を感じる」と述べた。少子高齢化や物価高、厳しさを増す安全保障環境などの課題を挙げ「刷新感と同時に課題解決力があるベストチームで臨み、実行力で結果を出していくことが今の自民党、日本に求められている」とも語った。

 要請後、木村氏は報道陣の取材に「(茂木氏は)候補者の中で一番経験豊か。多事多難なこの時こそ(茂木氏の)力が必要だ」と話した。県議会最大会派のとちぎ自民党議員会は、総裁選で茂木氏を支援する組織を設立しており、茂木氏が出馬を表明した場合、全国に出向いて支持を呼びかけていく方針という。