次世代型路面電車(LRT)の開業から間もなく1年。安全運行のため、運行会社の宇都宮ライトレールによる保線作業が地道に行われている。22日も技師2人が軌道上を歩いて巡視し、異常がないか確認した。
巡視は週2回行い、同社施設保全課の柳田悠佑(やなぎだゆうすけ)さん(29)と斎藤真希(さいとうまさき)さん(30)が主に担当。レールのゆがみやボルトの緩みがないかを見て回ったりごみを拾ったりして、この1年で利用者が400万人を超えるLRTの運行を支えている。
この日は宇都宮市ゆいの杜(もり)地区などの軌道を巡視し、レールに潤滑油を塗る作業にも汗を流した。列車が接近するたびに軌道の脇へ退避し通過を見守った。柳田さんは「夏場は過酷だが、レールにたわみなどが発生しないよう注意している」、斎藤さんは「ほんの少しの異常にも気付けるよう責任感を持って取り組んでいる」と力強く語った。