岸本署長(右)から感謝状を受け取った腰塚さん一家

 栃木県警栃木署はこのほど、車道を歩いていた高齢女性を保護し「思いやり110番」を実践したとして、鹿沼市下永野、自営業腰塚慎太朗(こしづかしんたろう)さんと妻の主婦清美(きよみ)さん、長女の大学生七海(ななみ)さんの親子3人に感謝状を贈った。

 3人は6月23日深夜、栃木市仲方町の県道を車で走行中、歩道に立っている栃木市内の80歳の女性を見つけた。一度追い越したが心配になって引き返し、清美さんが車内から「大丈夫ですか」と声をかけた。

 女性は「大丈夫」と答えたため3人は戻ったが、深夜だったので疑問に思い、相談して再度引き返したところ女性が車道の中央を歩いていたため、110番して近くのコンビニで警察官が到着するまで付き添った。当時は小雨が降っていたという。

 同署で岸本俊彦(きしもととしひこ)署長から感謝状を受け取った慎太朗さんは「3人だったから連携できた」清美さんは「声をかけてよかった」と安心した様子。七海さんは「今後も高齢者を注意深く見て少しでもおかしいなと思ったら行動に移していきたい」と話した。