地元有志でつくる「下野手筒会」は20日、栃木県益子町益子の益子焼窯元共販センター南駐車場で「手筒花火」を披露し、来場した約5千人(主催者発表)が夜空に噴き上げる高さ約8メートルの火柱の迫力に魅了された。
手筒花火の発祥とされる愛知県豊橋市の花火師から同会が指導を受け、2005年から実施する。例年は益子祇園祭初日の23日に行っていたが、今年から開催前の土曜に変更した。
花火は午後8時過ぎにスタート。同会メンバーが抱え持つ直径20センチ、長さ80センチの手筒花火21本と、「羊羹(ようかん)」と呼ばれる小型の手筒花火16本に次々と点火されると、勢いよく火柱が上がり、火の粉が雨のように降り注いだ。
夜空を赤く照らす豪快な炎の祭典に会場は大歓声。同町益子、会社員朝倉正己(あさくらまさみ)さん(46)は「なかなか見られない珍しい花火で迫力があった」と話した。