【真岡】大みこしで知られる久下田地区の夏祭り「久下田祇園祭」が19日始まり、朝の千代ケ岡八幡宮(はちまんぐう)からの宮出しで3日間の熱気の幕が上がった。
みこしは高さ約2・5メートル、総重量1・5トンの大きさを誇る。新型コロナウイルス禍の間に大規模修繕を終えたばかりで、今年は新たに紫色の綱も新調し、華やかな装いを楽しめる。
宮出しには地元や隣接する茨城県筑西市などから担ぎ手が集結した。神事の後、午前7時ごろから威勢よいかけ声と拍子に合わせてみこしを揺らし、境内から真岡消防署二宮分署まで約700メートルを練り歩いた。
担ぎ手代表の新山晃生(にいやまあきお)さん(56)は「多くの人が集まってくれて、いい祭りになりそう」と声を弾ませた。高橋秀典(たかはしひでのり)実行委員長(69)は「市制施行と二宮誕生70年の節目に祭りができる喜びをみんなで分かち合いたい」と話した。
夕方からは久下田駅前のどんとこい広場周辺が歩行者天国となり、勇壮なみこしの夜渡御で盛り上がった。20日も夕方から歩行者天国と夜渡御が行われる。