【大田原】県資源循環推進課による環境学習の出前授業が9日、薄葉小で開かれ、5年生46人が環境問題やごみ分別の大切さなどを楽しみながら学んだ。
廃棄物処理施設への理解を深め、ごみ問題について楽しみながら学んでもらうことが目的。本年度は新たに体験学習と寸劇の上演を盛り込み、同課と県保健環境センター、県産業資源循環協会青年部の職員・部員が講師を務めた。
授業では、宇都宮市の田川で採取した砂を用意し、大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチックを探す体験学習を実施。児童はトレーに砂を広げ目を凝らして探したり、水を入れて浮かぶ様子を観察したりした。
同協会青年部員は、昔話「浦島太郎」をベースに海洋ごみ問題を考えてもらう寸劇「プラスチ郎」を披露。海中のごみに引っかかり竜宮城にたどり着けないカメを演じ、適切なごみ処理の重要性などを訴えた。
座学ではプラスチック資源の循環に関して、リデュース(削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生)の「3R」に、リシンク(必要か考える)、リフューズ(不要なものは断る)、リファイン(分別する)を加える県独自の「プラス3R」の考え方を紹介。家庭ごみなどを収集するパッカー車への投入体験も行った。
野田幸恵(のださちえ)さん(10)は「海のごみや生き物への影響について楽しく学べた。分別をしっかりとしていきたい」と話した。