真岡市議の佐々木重信(ささきしげのぶ)氏(84)=5期=が理事長を務める介護施設の元施設長で、解雇の無効と復職を求め労働審判を申し立てた同市、當間隆彦(とうまたかひこ)さん(56)が4日、県庁記者クラブで記者会見し、「委員会での私の発言と関連した私的感情による解雇」と佐々木氏の不当性を訴えた。
當間さんは5月22日、真岡市議会の政治倫理委員会に参考人として出席し、佐々木氏による運営を批判する発言をした。直後の25日に佐々木氏から解雇通知書を渡され、31日付で解雇された。
「タイミングがあまりにも近過ぎる。法令を守るようこれまで私が何度も意見を言ってきたこと(への不満)が積もり積もって委員会の発言が決定打になった」との見方を示した。
代理人の石田弘太郎(いしだこうたろう)弁護士も、佐々木氏側が示している9項目の解雇理由について言及し「こんな漠然とした理由での解雇はあり得ない。報復、意趣返しが目的」と強調した。
當間さんは「法令を当たり前に守り、健全で公平な運営で社会福祉活動の一端を担い、地域社会に貢献したい」とし「復職しないと以前のような残業代も出ず、減給、解雇、退職勧奨が当たり前の施設に戻ってしまう」と危機感を訴えた。