浅沼八幡宮の恒例行事「茅の輪くぐり」

 【佐野】浅沼町の浅沼八幡宮(はちまんぐう)の夏の恒例行事「茅(ち)の輪くぐり」が30日、同八幡宮の境内で行われた。

 この行事は半年間のけがれをはらう神事「夏越(なごし)の祓(はら)い」の一環。東日本大震災が発生した2011年、これからの地域の安全安心などを祈願しようと、氏子総代会の役員らによって始められた。新型コロナウイルス禍では、疫病退散も祈った。今年も市内を流れる三杉川のカヤを使い、直径約2メートルの茅の輪を制作した。

 この日は、総代会や地元町会の役員ら約20人が参加した。戸賀崎直道(とがさきなおみち)宮司による祝詞の読み上げなどの後、宮司を先頭に、それぞれが神妙な面持ちで家内安全や無病息災などを願いながら、茅の輪を8の字を描くようにくぐった。

 総代会の上岡博(かみおかひろし)代表(77)は「地域の安心を祈願する大切な行事であり、今後も皆で力を合わせて長く続けていきたい」などと話していた。