関東甲信地方は21日、平年より14日遅く梅雨入りした。じめじめとしたこの時季、皆さんはどこへ出かけるのか-。雨の日も楽しめる県内のお出かけスポットを知りたくて、下野新聞社デジタル報道部は29日までに、LINE公式アカウント「とちぽ」などを通じてアンケートを実施した。皆さんはこの結果をどう受け止める?

アンケートは6月14〜20日、とちぽや、読者からの情報を基に記者が取材する「あなた発 とちぎ特命取材班(あなとち)」のLINE公式アカウント、X(旧ツイッター)などの交流サイト(SNS)を使って実施。計1228人から回答を得た。
スポットの種別を選んでもらったところ、1位となったのが「商業施設」。全体の37%にあたる451票を集めた。2位は142票の「映画館」、3位は僅差で「図書館」(130票)で、「道の駅」「水族館」「美術館」などと続いた。
具体的なスポット名を尋ねたところ、最も多かったのは宇都宮市陽東6丁目の大型複合商業施設「ベルモール」(161票)。「買い物、グルメ、映画と有意義に過ごせる場所」(宇都宮市、40代男性)、「ほとんどの駐車場からぬれずに店内へ入れる」(宇都宮市、50代女性)などと、さまざまなジャンルの店舗がそろっていることや屋内駐車場を理由に挙げる人が目立った。中には「LRT(次世代型路面電車)で行けて親子で楽しめる」(栃木市、10代以下男性)と、交通の便を評価する人もいた。
次いで多かったのが、大田原市佐良土の「県なかがわ水遊園」(82票)。全国でも珍しい淡水魚の水族館で、「広くていつも何らかのイベントをしているから」(大田原市、40代女性)、「大人も子どもも楽しめる」(那珂川町、50代)などの声が寄せられた。他には「水生生物がいる空間にいると涼やかな気分になるから」(宇都宮市、30代男性)とまさに「涼」を求める人もいた。
続いて、宇都宮市インターパーク6丁目のFKDインターパーク店など、多くの商業施設が集まった「インターパーク」(65票)がランクインした。「いろんな店舗が入っているから」(上三川町、50代女性)、「ショップや食事、子供の遊び場などが全て揃っている」(鹿沼市、50代女性)などベルモールと同様、多様な店舗が一堂にあることを理由に挙げる人が目立った。
大規模改修工事のため、2025年9月まで屋内施設を休館している宇都宮市西川田町の「県子ども総合科学館」(49票)も健闘。リニューアルオープンしたら、人気もさらに高まりそうだ。
続いて、「県内には雨でも楽しめるおでかけスポットが豊富にあると思いますか?」という設問では、「はい」(31%)が「いいえ」(27%)をやや上回った。ただ、最も多かったのは「どちらでもない」(43%)だった。
「栃木県内にあったらうれしい雨でも楽しめるスポットは?」と尋ねたところ、「水族館」(49票)がトップだった。「栃木県は海がないので、少し大きめな水族館があると癒やしになる」(宇都宮市、60代女性)など、海水魚を楽しめるより大型の水族館を求める声も複数あった。目立ったのは、屋内遊園地、スポーツ施設、体験型施設など、子ども連れで楽しめる場所だった。
この他にも、「雨音ハウス」「屋内魚釣り場」「Eスポーツ施設」「いちご博物館」「ドーム球場」「木の美術館」といった、多彩なアイデアが寄せられた。一方で「現状でも十分楽しめる」「雨の日は家にいます」と、県内に現状に満足する人もいた。
雨の日が増える梅雨の季節。ぜひお出かけの際に参考にしていただければ。
※アンケートは多様な声を聞き取ることが目的です。無作為抽出による統計的な方法で民意の傾向を把握するための世論調査とは異なります。