大関町長(右)に自己紹介する東ティモールの農業研修員

 【芳賀】生ごみの堆肥化などを手がける稲毛田の有限会社ドンカメが受託している国際協力機構(JICA)の事業の一環で24日、東ティモールの農業研修員4人が大関一雄(おおぜきかずお)町長を表敬訪問した。23日に来日した4人は7月1日まで、町内で農業技術や堆肥の利活用について学ぶ。

 同社はJICAの受託事業として2020年3月~25年2月、同国ヴィケケ県で有機農業化やごみの分別処理、有機物資源の堆肥化などの課題解決に取り組んでいる。

 4人は同国の農業グループの代表者らで、研修では町内の農家などで農業技術や堆肥の製造と利活用、養鶏技術などを学ぶほか、芳賀北小との給食を通じた交流も予定している。

 町役場を訪れた4人は国旗がデザインされた帽子や伝統的な織物「タイス」などを贈った。大関町長は「研修を生かしてもらい、大きな成果にしてほしい」と歓迎した。研修員のド・ロサリオ・アマラル・アニバルさん(49)は「研修の協力に感謝する。日本の農業技術の見学が楽しみ」と意欲を見せていた。