今秋の知事選に6選出馬する意向を正式表明した福田富一(ふくだとみかず)知事(71)は21日の記者会見で「以前は多選を批判していた立場だが、不確実な時代の政治家には経験も人脈も必要だ」と述べた。主な一問一答は次の通り。

記者会見で6選出馬を表明する福田知事=21日午後7時55分、宇都宮市駒生1丁目
記者会見で6選出馬を表明する福田知事=21日午後7時55分、宇都宮市駒生1丁目

 (冒頭発言)「昨年末から進退を問われる機会が増え、『次の人にお願いしたい』と申し上げてきたが、年明けから『あなたが県政を安定的に発展させる役割を担うべきだ』と多くの方から言われた。多選批判があるのは事実だが、市町長や各団体トップ、国会議員、県議などから『もう少し頑張れ』という声がたくさん出てきた」

 「人口減少や少子化問題、女性活躍、世界から選ばれる栃木づくりなど、県政の課題はたくさんある。各市町や業界団体と連携し、県民の信頼を得てオール栃木で取り組みを進めていくに当たり、私にその役割を任せてほしいという思いから立候補を決意した」

多くの記者が集まった福田知事の出馬会見=21日午後8時、宇都宮市駒生1丁目
多くの記者が集まった福田知事の出馬会見=21日午後8時、宇都宮市駒生1丁目

 -出馬を決意した最大の理由は。決断した時期は。

 「多くの方々から『総合力を発揮して安定的に県政を発展させてほしい』と言われた。自問自答し、期待に応えたいという思いを4月以降に強くしてきた。大型連休前には腹を固めた」

<<
3件
>>