-以前は多選を「望ましくない」と批判していた。

 「青年政治家のころは批判した立場。今思えば、ミイラ取りがミイラになったと思う。ただ、最終的には有権者に判断してもらう。こうした不確実な時代には経験も人脈も必要だ。私のような人間も機会があれば役に立てるのではないか」

記者を前に6選出馬を表明する福田知事=21日午後8時5分、宇都宮市駒生1丁目
記者を前に6選出馬を表明する福田知事=21日午後8時5分、宇都宮市駒生1丁目

 -最も訴えたい公約は。

 「少子化トレンドを反転させる。結婚したい人が結婚し、子供を産み育てたい人がそうできる社会を築く必要がある。優先順位を決め、選択と集中をしながら県の役割を考えたい。子育て世代、女性の皆さんのニーズを的確に捉え、各市町と一緒に取り組む」

 -仮に6選した場合、次こそが最後になるのか。

 「(6期目の任期満了時には)75歳だ。トランプやバイデンじゃないんだから周囲は『もういいだろう』と言うと思うが、当選する前から『もう出馬しない』と言う人はいない」

記者会見で6選出馬を表明する福田知事=21日午後8時15分、宇都宮市駒生1丁目
記者会見で6選出馬を表明する福田知事=21日午後8時15分、宇都宮市駒生1丁目

 -後継者を育てたり、探したりしなかったのか。

 「最も知事候補にふさわしいのは、地方自治を経験した高橋(たかはし)(克法(かつのり)参院議員)さんだと言い続けてきた。しかし結果として各種団体や自民党県連の意見がまとまらず、私の構想は2~3月ごろには破綻した」

<<
3件
>>