ボートフェスティバルのポスター

 【佐野】ボート競技の普及拡大を目的に県ローイング協会(山口武夫(やまぐちたけお)会長)は8日、無料の体験会「ボートフェスティバル」を船津川町内の渡良瀬川(渡良瀬川緑地近く)で開く。ジュニアの組織化を目指している同協会は「ボート競技を知ってもらうことで、特に子どもたちが競技を始めるきっかけとなれば」と期待している。

 同フェスは昨年から春と秋に開催しており、今回で3回目。好成績を残した一昨年の「いちご一会とちぎ国体」のレガシーを、確実に将来へとつなげるための取り組みの一つ。

 高校総体や国体で活躍し、卒業生から五輪選手を輩出するなど、本県のボート競技をけん引する佐野高や佐野東高のOBらが中心となり、市や地元の協力などを得て進めている。

 同協会は一般の競技者らがメンバーの「わたらせローイングクラブ」の下部組織として今後、ジュニアチームを組織したい考えだ。競技用のボートを実際に操作するなどして体験してもらう同フェスを、一般はもちろん特に小中学生に魅力を実感してもらう重要な行事に位置付けている。

 当日はナックル艇(こぎ手4人)の体験のほか、漕力測定器具の「エルゴメーター」も配置する。毎回、内容を工夫しており、今回はボート競技の迫力を感じてもらえるよう、上流で行われる高校総体県予選を観戦できる日程としている。

 同フェスは午前9時半~午後2時(荒天中止)。同協会ホームページから申し込む(当日現地での申し込みも可)。(問)同協会戸田幸雄(とださちお)理事長090・1855・3889。