コロナ禍前の規模で行われた開山会の法要

 【日光】日光開山の祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)の命日に当たる1日、遺徳をしのぶ法要「開山会(かいざんえ)」が山内の日光山輪王寺開山堂で厳かに営まれた。新型コロナウイルスの影響で2020年以降は一般参列を中止・縮小していたが、5年ぶりにコロナ禍前と同様の規模で行われた。

 一般参列者約60人が見守る中、国重要文化財の開山堂で輪王寺一山の僧侶が法要を行い、読経や焼香後に隣接する墓所や仏岩を巡って手を合わせた。輪王寺の石塚慈雄(いしづかじゆう)門跡は「コロナ禍前と同様の形で皆さんに出席いただいた。改めて勝道上人の偉業に思いをはせていただければ」とあいさつした。

 勝道は766年、輪王寺の始まりである「四本竜寺(しほんりゅうじ)」を弟子と創建して日光を開いた。4月1日は83歳で他界した勝道の新暦の命日で、今年は1208回忌に当たる。