開所式後に地元住民向けに行われた内覧会。早速多くの人が詰めかけた

 茂木町が進める「昭和レトロ」の観光誘客事業の核となる展示施設「もてぎ昭和館」が中心市街地の鮮魚店を改装して完成し27日、開所式が行われた。町や町議会、地元、事業費を寄付した企業、商工関係者など約20人が集まり、町活性化へ期待を込めた。30、31日にプレオープンし、4月以降は週末を中心に公開する。

 同館は1966(昭和41)年建築の「湊屋商店」の内装を昭和中期のイメージで改装。約51平方メートルを町が収集した昭和レトログッズの展示スペースにした。

 たばこ屋や自転車屋、白黒テレビやちゃぶ台のある茶の間を再現し、懐かしいホーロー看板が各所に飾られ、時代をさかのぼる感覚を味わえる。特に、町で隆盛を極めたたばこ産業をしのぶたばこ屋の店先や古いたばこのコレクションの展示が充実し、茂木ならではの昭和レトロを楽しめる。