昨年4月の小山市議選(定数28)で次点候補と1票差で最下位当選した片山照美(かたやまてるみ)氏(67)が、県選挙管理委員会による票の再点検で当選無効とされた裁決の取り消しを求めた訴訟で、片山氏は26日、請求を棄却した東京高裁の判決を不服として上告した。

 片山氏は高裁判決後、下野新聞社の取材に対し「予想外の結果。納得できない」として上告の意向を示していた。

 同訴訟は、小山市選管が有効とした片山氏の得票のうち候補者名以外が記された2票の効力の有無が争点。高裁判決では、2票とも公職選挙法で無効と規定する「他事記載」に当たると判断し、1票差で次点となった荒井覚(あらいさとる)氏(61)の得票が片山氏を上回るとする県選管の裁決を支持した。

 片山氏は最高裁での判決が確定するまで失職しない。