皆さんが普段、食べている学校給食。実は、栃木県で生産された食材がたくさん使われています。

 給食で使われる主食の米や牛乳は100%県内産です。ほかにも本県が収穫量全国1位を誇るイチゴをはじめ、野菜、豚肉、卵なども多く使われています。給食には農業や畜産が盛んな本県の魅力が詰まっています。

 各市町は、子どもたちに地元食材に触れてもらうため、地域で取れた食材をその地域で食べる「地産地消」を進めています。

 高根沢町は、6月と11月の地産地消ウィークに提供する給食の食材費のうち9割以上が本県産となるよう献立を作っています。昨年は100%を達成した日もあったそうです。

 メニューを考える同町学校給食センターの栄養教諭小林陽子さん(52)は「地元産だから手に入りやすく新鮮であることや、郷土の良さを知ってもらいたい」と願っています。

 栃木市には年6回、市産食材を使った「とち介ランチ」の日があります。宇都宮市は2022年度から、週1回のパンの日に市産小麦「ゆめかおり」を100%使ったパンを提供しています。本年度は新たに、市産トマトを使った「トマト給食」の提供が始まりました。

 矢板市はリンゴ、下野市はかんぴょう、那須烏山市は「中山かぼちゃ」など、それぞれ自慢の食材を取り入れています。

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