日光市は18日、2023年の市内への外国人宿泊者数が前年比約8倍となる12万974人に達し、新型コロナウイルス感染拡大前の19年(11万9253人)を上回り過去最多を更新したと発表した。入国制限の緩和や円安に加え、昨年の先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合をはじめ、米大手誌で特集が組まれるなど、「NIKKO」の認知度が大幅に高まったことが影響したとみられる。

 同日の定例記者会見で粉川昭一(こなかわしょういち)市長が発表した。日本政府観光局がまとめた23年の訪日外国人旅行者数(推計値)は19年比8割弱にとどまる中、日光市は国全体を大幅に上回るペースで外国人宿泊者数が急回復した。

 近年は米大手誌フォーブスで組まれた特集記事(19年)や米大手旅行誌コンデナスト・トラベラーによるザ・リッツ・カールトン日光の「日本のベストホテル2位」選定(23年)などで注目された。また県が23年8月に米国、タイ、中国に設置した現地の誘客拠点「観光レップ」も奏功したとみられる。