東京商工リサーチ宇都宮支店は7日、いずれも足利市藤本町に本社を置く、各種繊維製品製造業の東京化センと、関連会社の東京リビングが前橋地裁太田支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。2月21日付。負債総額は、東京化セン約3億3800万円、東京リビング約2億円の計約5億3800万円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、東京化センは1984年設立で、寝具を中心に繊維製品の製造を手がけた。東京リビングの前身は1989年、販売部門として設立された。
ピークの売上高は両社計39億6400万円にまで達したが、2002年、東京リビングの前身が約1億円の不良債権を抱えたことをきっかけに資金繰りは悪化。両社で前橋地裁太田支部に民事再生法の適用を申請した。当時の負債総額は合計で約18億円。
その後、事業を縮小しながらも営業を続け、2007年には民事再生手続きが終結。だが業績の低迷は続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響も加わって資金繰りは不安定で、2023年12月には事業を停止した。