【小山】特殊詐欺被害を未然に防いだとして小山署は28日、ファミリーマート小山上立木店経営の篠原儀子(しのはらのりこ)さん(49)と、長女で同店マネージャーの未来(みく)さん(28)に感謝状を贈った。2人は昨年12月に続き年間2回目の特殊詐欺被害防止となり、県警から「声掛けマイスター」の委嘱も受けた。
2人は2月22日、電子マネーを購入しようとした50代男性に購入目的を確認。「『6億円当選した。手続きで3千円の電子マネーが必要』というメールが届いた」と答えたため、不審に思って購入を思いとどまらせ、同署に通報した。
「おかしいなと思ったときは、丁寧に声かけをするようにしている」と儀子さん。未来さんは「世間話などを通じ、お客さまが話しやすいような雰囲気づくりを心掛けている」と話した。
声掛けマイスターの委嘱状を同署で手渡した県警生活安全企画課の黒嶋聡(くろしまさとし)犯罪抑止対策官は「架空請求などを入り口に、次々とだまされ被害が膨らむケースもある。入り口で止められたのは大きい」と感謝した。