東京商工リサーチ宇都宮支店は22日、土木工事の丸玉土木建築(佐野市犬伏上町)が宇都宮地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。5日付。負債総額は約1億円。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、丸玉土木建築は1949年に設立。栃木県や佐野市など官公庁発注の公共工事を中心に、地場企業などからの引き合いを請け負い、業容を築いてきた。
最盛期の1999年6月期では売上高4億4145万円に達したが、市況悪化の影響もあり、減収推移をたどった。2013年6月期に大幅な外注費増によって多額の欠損を計上。請負単価は厳しく収益は低調のままで債務超過に転落した。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり一層受注は減り、資金繰りが逼迫(ひっぱく)して事業存続が困難となった。