今週と来週は、栃木県と海外・外国人との関わりを紹介します。皆さんが住む市や町に海外の「姉妹都市」があることを知っていますか。
姉妹都市は、県や市町などが親善や文化交流を目的として関係を結んだ自治体を指します。主に外国で、栃木県は中国・浙江省とフランス・ヴォークリューズ県、アメリカ・インディアナ州と友好交流関係を結んでいます。
最も早く協定を結んだのは浙江省で1993年。インディアナ州との関係は大きなモーターレース場があるといった共通点の多さが背景で、ヴォークリューズ県との縁はフランスの航空会社がつないでくれたのだそう。
では市町は? 県の資料によると、昨年4月1日現在で宇都宮市や益子町など14市3町が海外の自治体と姉妹都市などの関係を結んでいます。国別に見ると、アメリカが13市町で最多。中国が9、台湾・オーストラリアがそれぞれ3と続きます。
県内にも外国と関わりの深い場所があります。
奥日光の入り口に位置する中禅寺湖の湖畔。明治時代中ごろから昭和初期にかけて、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地としてにぎわいました。当時の建物を復元して記念公園として整備された場所もありますが、ベルギー王国大使館別荘は現役。一般公開されていないのですが、昨年、県誕生150年の節目に合わせて特別公開されました。