【大田原】下野新聞などを取り扱う黒羽向町の新聞販売店「エーエム企画・郡司新聞店」は24日から、配達用バイク約60台に「見守り実施中」のステッカーを貼って新聞配達を行っている。配達エリアの「見守り隊」との連携を強化し、地域の安全を一層高めようとする狙いだ。
見守り隊は市内全12地区の社会福祉協議会ごとに組織化され、地域住民が主体となって高齢者への声かけや生活支援活動などを行っている。見守り隊の協力関係団体である同社は、黒羽、湯津上、佐久山などの各地区で配達を担い、現在は約6千軒へ新聞を届けている。
ステッカーを貼って業務を行うことで地域の安全などを啓発するほか、午前3~7時ごろの配達時間帯に「新聞がたまっている」「高齢者が1人でうろついている」といった小さな異変を見守り隊に情報提供するなどして、見守り活動を強化する。
湯津上地区社協の鈴木義一(すずきよしかず)会長(76)は「少子高齢化が進む中、見守り事業はより重要になってくる。地域に密着した新聞店が協力してくれるのは心強いしありがたい」と感謝。郡司昌尚(ぐんじまさなお)社長(65)は「地域を広くカバーする配達網を活用し、安心安全のために尽力していきたい」と話した。