能登半島地震に関連し、金子裕(かねこゆたか)佐野市長は5日の定例記者会見で、被災した石川県珠洲市の女性(81)を市営住宅で受け入れることを明らかにした。

 佐野市によると、女性は珠洲市内で1人暮らし。地震発生後は避難所で生活しているという。佐野市内に住む女性の息子夫婦から4日、女性の受け入れについて相談があり、同市が準備を整えた。女性は11日ごろまでに、市営住宅に入居する予定。

 記者会見で小倉浩史(おぐらひろし)行政経営部長は「2019年の台風被害などで、全国からたくさんの支援をいただいた。それらに応えることができれば」と話した。金子市長は「各被災者のニーズに応じて市全体での支援に取り組んでいく」と述べた。同市は今後も、市営住宅での被災者受け入れの調整を進める。