1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があった。震源地は石川県能登地方で、震源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(M)7・6と推定される。気象庁は石川県能登に大津波警報を発表。石川県の輪島港では1・2メートルの津波を観測した。揺れは青森から九州まで広い範囲に及び、津波警報や津波注意報は日本海側で発表された。その後も能登地方で断続的に地震が続いた。震度7は2018年の北海道地震以来。
各地の自治体や消防によると、石川県輪島市で大規模な火災が発生した。消火活動に当たっている。石川県能登町と羽咋市では複数の家屋が倒壊した。福井県あわら市で女性2人が転倒や落ちてきたものに当たって搬送、新潟県糸魚川市で80代女性が避難中に転倒して頭にけがをした。いずれも命に別条はない。石川県内では約3万2500戸で停電した。
気象庁によると、富山、新潟両県で津波が観測された。原子力規制庁によると、新潟、石川、福井の各県にある原子力施設に異常は確認されていない。
首相官邸は官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。国土交通省は災害対策本部の開設を決めた。
共同通信記者によると、石川県の地震で、金沢市の神社の鳥居が崩れた。周辺でけがをした人はいないとみられる。
JR東日本によると、上越、北陸の新幹線は一時、全線で運転を見合わせた。
栃木県内は那須塩原市で震度4、宇都宮や足利など21市町で震度3を観測した。県危機管理課によると、県内では午後5時現在、地震による被害は確認されていないという。