次世代型路面電車(LRT)宇都宮芳賀ライトレール線の乗客数が15日、開業から82日目で100万人を突破し、宇都宮駅東口停留場で達成セレモニーが行われた。需要予測よりも約2週間早く到達した。
100万人目となったのは、午前11時16分同停留場着に乗車していた神奈川県箱根町仙石原、無職吉岡広三(よしおかこうぞう)さん(81)と妻の明子(あきこ)さん(76)。
運行会社宇都宮ライトレールの中尾正俊(なかおまさとし)常務が開業記念切手シートやLRTミニタオルなどを詰め合わせた開業記念トートバッグを贈った。
吉岡さん夫妻は東北旅行の帰路に思い付いて宇都宮に寄ったという。広三さんは「ギョーザを食べてLRTに乗ろうと1泊した。100万人目と言われ、とにかくびっくり」と喜んだ。
同線は8月26日に開業。乗客数は1カ月目は約42万人、2カ月目が約38万人となり、2カ月間で計約80万人が乗車した。開業前の需要予測を上回って推移しており、2カ月目の1日平均乗客数は、平日が予測の1万2800人に対し1万3千人、土日祝日が4400人に対し1万2千人となっている。
中尾常務は「今回の達成は多くの方のご利用のおかげ。地域の皆さんにおらがまちのライトラインとして親しまれ、愛される存在として走り続けたい」と話した。