帝国データバンク宇都宮支店は9日、貨物運送業の山岸興業(佐野市高萩町)が宇都宮地裁に破産手続きを申請したと発表した。6日付。負債総額は約5億7300万円。
帝国データバンク宇都宮支店によると、山岸興業は2005年創業、12年設立。車両約60台を保有し、酒類・飲料メーカー系の物流会社などから業務を受注していた。
20年4月期の年間売上高は約10億2千万円だったが、新型コロナウイルス禍で主力の酒類輸送の需要が大幅に減少。従業員による車両事故隠しなどで風評が悪化しドライバーの退職が相次いだことで受注がこなせなくなり、10月31日に事業存続を断念した。