自動車部品製造のタツミ(足利市南大町、伏島利行(ふせじまとしゆき)社長)が8日までに発表した2023年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比17・6%増の35億5千万円で、経常損益は9200万円の赤字から1億600万円、純損益は1億7100万円の赤字から5800万円にそれぞれ黒字化した。

 車載半導体の供給制約の緩和で、自動車メーカーの生産台数が回復。受注が計画を上回ったほか、北米や国内で進めた不採算製品の値上げなども奏功し、増収となった。円安進行に伴い為替差益1億3700万円を計上し、利益を押し上げた。

 24年3月期については、今後の為替動向などを注視する必要があるとして、今年5月公表の連結業績予想を据え置いた。