今日は、私たち白鴎大の学園祭! この記事を読み終えたら、遊びに来てくださいね! というわけで今回は、11月に県内で行われる各大学の学園祭準備作業を訪ね歩いてみました。実行委員会の熱い思い、注目の見どころなどを予習して、早速今日からあなたも一緒に、各校のお祭りを巡っていきましょう。(森谷佳保(もりやかほ)、諏訪千咲(すわちさき)、竹居あいみ(たけいあいみ)、橋本慎之介(はしもとしんのすけ))

地域巻き込む催し 「白鴎祭」
まずはじめに、われらが「白鴎祭」。思川のほとり、自然環境抜群の大行寺キャンパスで昨日から行われている。この日に向け、実行委員たちは1月から動き始めていた。委員会室のドアを開けると、室内は絶えず動くメンバーたちの熱気で暑いくらいだ。

何と言っても今年のポイントは、地域を巻き込んで盛り上げたいと委員会内に「地域部」を新設したこと。「この白鴎祭を大学の行事だけで終わらせず、小山市の地域の行事にできたらいいなと思っている」と、藁谷優真(わらがやゆうま)地域部長は意気込む。「初の試みなので全て手探り。逆に何でもできるからいろいろやりたくなった」というチャレンジが実を結び、2日間で合計40以上の地域の店や団体などが出店する一大イベント「地域市」が実現した。
こんなにたくさんの方々が協力してくれたのには、訳がある。地域部の学生たちが、密接にアプローチをしてきたからだ。「漆喰(しっくい)塗りワークショップ」や「おやまいち」、「祇園祭」などに小まめに参加して、小山市民の皆さんと連携を深めてきた。唐突に提案したわけじゃないから、快く出店してくれたんだ。

同じく地域部が企画した「ヨシ灯りの製作ワークショップ」は、渡良瀬遊水地のヨシを使って行われる。皆で作ったヨシ灯りはキャンパス内に展示され、今日も午後4時半から点灯。夜の白鴎祭を幻想的にライトアップする。
そして、今夕5時半から行われるフィナーレでは、ランタンを空に放ち、花火が打ち上がる予定だ。このランタンは200円で買えて、誰でも飛ばすことができる。小山の夜空を皆で彩れて“いいね”!
2年生の石塚菜々美(いしづかななみ)実行委員長は「高校の学園祭は先生が仕切るけど、大学祭は全て自分たちで考える。本当に“イチ”から。死ぬかと思うほど大変だけど、やりがいはすごくある」と胸を張る。
今年は第50回という記念すべき節目だが、「50回の目玉があるというより、全部に力を入れている。今までの歴史全てひっくり返すくらい良い白鴎祭にしたい」と気合十分だ。取材班が在学生に事前アンケートしたところ、今年から行われる「探偵カフェ」など、サークルやゼミの出店の数々も楽しみにされている。
パワーアップした白鴎祭、来場者全員に1本ずつ引いてもらう「鴎(おう)みくじ」は、8千本を用意してあなたを待っている。
プロレスとコラボ 11日に「作新祭」
次は、キャンパスの目の前に駅があるLRTに乗って、「作新祭」の準備を見学へ。
案内されたのは、校舎からだいぶ離れたアパートのようなサークル棟。部ごとに部屋を持っている。
企画部の部屋をのぞくと、文字でびっしりのホワイトボードが目に付いた。お、カフェの企画が書いてある。今年は作新学院大と同女子短期大学部が合同で、「メイドカフェ」と「お友達カフェ」を行うとのこと。お友達カフェとは、本当の友達と話しているような雰囲気で接客を行う、最近話題になっているスタイル。なるほど、学園祭にはピッタリだ。

田代瑞季(たしろみずき)実行委員長らに話を聞く中で、一番気になったのはプロレス企画。今年、同大と栃木プロレスが協定を結んだことで、行われることになったそうだ。実際の試合のほかに、討論で戦う学生VSプロレスラーのシンポジウム対決やプロレス教室も開かれる。さらに全試合終了後には選手のサイン会もある。学園祭で触れ合える機会があるのって“いいね”!
田代さんは「今年は新しいことにもチャレンジして、外部の団体も多くお呼びします。校内のサークルも、(コロナで抑えていた)去年の倍の数が参加するので楽しめます!」と笑顔で来場を誘ってくれた。
宇大独自の企画も 18、19日「峰ケ丘祭」
最後は、宇都宮大峰キャンパスで行われる「峰ケ丘祭」の準備を見に行こう。ここの実行委員会は学園祭だけでなく、新入生歓迎会の取りまとめから年間2、3回のスポーツ大会の運営まで行うため大忙しだ。
取材に行った日も、峰ケ丘祭とスポーツ大会について打ち合わせる総会で、サークル代表と実行委員ら約100人が大教室を埋めていた。その前で堂々と指揮を執る加々美雄躍(かがみゆうや)実行委員長は「部署によって進み具合が違うから、全体を満遍なく見るのが一番大変」と打ち明けてくれた。

コロナ中止後の再開となった昨年は、学生だけでなく家族連れや高齢者まで幅広い年齢の人が訪れたそうで、加々美さんは「この学祭を通して、宇大の学生や大学自体を少しでも知っていただけたらうれしいです」とほほ笑む。
ことしのテーマは「WORLD is MINE」。MINEは英語の「私のもの」とローマ字読みで「峰」の意味がある。峰ケ丘祭を通して、コロナや貧困、戦争といった暗い社会が少しでも明るくなってほしい、という思いが込められている。
学生企画もユニークだ。滑空部は本物のグライダーを展示。部員たちが普段、実際に空を飛んでいる機体だって。出店では、農業サークル「ハーベスタ」の育てた野菜を買うことができて楽しみ。大空から大地まで、宇大独自の企画が“いいね”!

■散歩を終えて 世代超え青春感じよう
実行委員会室に積み重なる資料、書きかけのホワイトボード。どこの学園祭も、準備に気合満々です。私たちのゼミは白鴎祭で、今までの連載記事を一挙に掲示、読めば必ず分かる栃木クイズをやっています。全問正解で景品ゲットしてね。さぁ世代を超えて青春を感じに、今日は白鴎&共和(シティ)、来週末は作新&共和(長坂)、再来週末は宇大へ!
