救急隊員によるシミュレーション訓練

 【足利】市消防本部河南消防署は17日、田中町の県南地域地場産業振興センターで救急隊員によるシミュレーション訓練を行った。

 救急医療機関に搬送するまでの「病院前救護」の質向上を目指した教育訓練の一環で、足利赤十字病院救命救急センター長の菊池広子(きくちひろこ)医師らも参加。柏瀬正(かしわせただし)消防長は「使命を果たすため、訓練を通じて救急搬送の質を良くしてほしい」と訓示した。

 車との交通事故で歩行者が負傷した、など四つのケースを想定して実施。隊員は「痛くはないですか」などと負傷者に声をかけて応急措置を施し、救急車内では病院への情報提供などに真剣な表情で取り組んだ。

 参加隊員は「情報が交錯してしまった」などと反省。菊池医師は「安全確保のためにも、早めの車内収容を考えた方がいいのではないか」などと指導した。