「ライトキューブ宇都宮」

 【宇都宮】市障がい者福祉会連合会は16日、宮みらいのJR宇都宮駅東口交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で「ノーマライゼーションフェスティバル2023」を開く。

 共生社会の理解促進や実現を目指す催しで2010年に始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で対面での開催は4年ぶり。

 今回は、バリアフリーを特長とする次世代型路面電車(LRT)が8月に開業したことに着目し、「LRTがつくる新しいまち、新しい暮らし-障がい者も高齢者も暮らしやすいまちづくり」をテーマとした。LRTは各停留場もユニバーサルデザインに基づいて整備されており、市が進めるLRTを軸とした公共交通ネットワークの構築やまちづくりについて、共生社会の視点から考える。

 LRT施策に詳しい早稲田大の森本章倫(もりもとあきのり)教授と、LRT運行会社宇都宮ライトレールの中尾正俊(なかおまさとし)常務がそれぞれ講演する。手話通訳と要約筆記が行われる。

 2階交流広場では「わく・わくマルシェinライトヒル」と銘打ち、障害者施設で作ったLRTのTシャツやメモ帳などを販売する。LRTのペーパークラフト作りも実施する。

 主催する市障がい者福祉会連合会の荒井雅明(あらいまさあき)さん(66)は「LRTが開業し、障害者の交通バリアフリーに対する期待は大きい。多くの市民に知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。

 午前10時~午後0時半。参加無料。(問)同連合会028・637・7771(土日除く)。