高校生とあんパン作りに挑戦し、酵母について学んだ子どもたち

 【栃木】「サイエンススクールin栃農」が2日、栃木農業高で開かれ、市内の小学4~6年生14人がパン作りなどを体験し、酵母について学習した。

 科学に興味を持つきっかけにしてもらおうと、市教委が主催。同校と協力して開催し、15年目を迎えた。 同校食品科学科の生徒14人がサポート役となった。エプロンに身を包んだ児童たちは、高校生らの指導を受けながら同校名物のあんパン作りに挑戦。パン生地を切り分け丸めてからあんこを包み、焙炉(ほいろ)に入れて発酵させた。

 その間、顕微鏡で酵母菌を観察。酵母はパンを膨らますために必要な微生物で、生地に含まれる砂糖を分解してガスを発生させることなどを学んだ。予想した形とは違って密集した酵母の様子に驚きの表情を浮かべていた。

 大平東小5年大橋悠香(おおはしゆうか)さん(10)は「酵母は粒々がいっぱいあった。パン作りは形を整えるのが難しかったけど楽しくできた」と満足げだった。