10月2日から交付される原動機付き自転車用の那須町オリジナル図柄入りナンバー

 【那須】平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長は29日の定例記者会見で、5月から募集していたバイク(原動機付き自転車)のオリジナルナンバープレートのデザインを公表した。殺生石の「九尾の狐(きつね)」伝説から生まれた町観光大使のキャラクター「きゅーびー」や、町を象徴する山が描かれた愛らしい図柄で、町内の登録者を対象に10月2日に交付を開始する。

 町は知名度向上や町民に郷土への愛着を深めてもらうことを目的にデザインを募集。町執行部や町の経済4団体の代表者ら7人でつくる選考委員会が、応募のあった51点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、特別賞1点を選んだ。

 最優秀賞に選ばれたのは寺子丙、会社員遅沢文則(おそざわふみのり)さん(48)の作品で、那須岳と那須高原の風を背景にきゅーびーが顔をのぞかせた図柄。遅沢さんは「後続車など(ナンバーを)見た方が笑顔になるような親しみやすいイメージにした」とコメントを寄せた。

 町によると、町内で登録されたバイクは約千台。新たに取得する場合だけでなく、既に交付済みの人も無料で交換できる。

 今月上旬には、国土交通省が那須市町村会(大田原市、那須塩原市、那須町)から申請のあった自動車用の那須ナンバーのデザインを決定したばかり。平山町長は「那須の魅力を伝えられる素晴らしいデザイン。一人でも多くのバイク利用者に付けてもらい、ナンバーを見た人に那須を好きになってもらえたら」と期待していた。