幻想的な雰囲気の灯ろう流し

 終戦の日の15日夜、恒例の「真岡の灯ろう流し」が真岡市中心部の行屋川水辺公園で行われた。「安らかに」「世界平和」などとしたためられた灯籠約3千個が川面を照らした。

 戦没者や先祖の供養、平和を願う行事として、真岡商工会議所青年部が毎年実施している。

 午後6時になると、会場にはかがり火がたかれ、幻想的な雰囲気となった。来場者はそれぞれの願いを記した灯籠を川面に浮かべ、川沿いを歩きながら、ろうそくの明かりを揺らして漂う灯籠を眺めた。

 家族9人で訪れた宇都宮市東木代町、団体職員石崎将弘(いしざきまさひろ)さん(33)は「家内安全と無病息災を願いました」と話していた。