栃木県さくら市議会広報委員会(9人)の委員ら10人が7月3、4の両日、視察研修のため岩手県を訪れた際、副議長で同委員長の高瀬一徳(たかせかずのり)市議(55)が、外部の女性を盛岡市が用意した送迎バスに乗車させていたことが10日までに分かった。下野新聞社の取材に対し高瀬市議は事実と認め、「近く副議長の役職を辞したい」と述べた。
女性は、高瀬市議が別の市議と3日夜に訪れた飲食店の従業員。バスには4日午後、盛岡市役所からJR盛岡駅まで約2キロ乗車した。
議会事務局によると、研修は「議会だより編集などに関する調査」で、同県金ケ崎町と盛岡市を訪問した。同行した市議ら関係者によると、一行は4日午前、盛岡市役所での研修を予定よりも早めに終え、盛岡城跡など3カ所を徒歩で見学。一行に観光案内する約束を高瀬市議としていたという女性は、当初の待ち合わせ場所の市役所でなく、近くの神社で合流した。だが見学をほぼ終えていたため、一行が帰路で利用するバスに同乗し、その後高瀬市議と昼食をとったという。
先月19日、今月9日に非公開で開かれた議員協議会で高瀬市議は、部外者の同乗、同行許可などを得ていなかった事などに対し「深く反省しています」などと陳謝していた。