【佐野】市内の小学校に通う少年少女消防クラブ員の育成研修が4日、富岡町の市消防本部で行われ、植野小の同クラブ員5人が火災の恐ろしさや救命活動の重要さについて学んだ。
市内の同クラブ員は現在378人で、実践活動を通じて社会への奉仕の精神や責任感を養うことを目的に研修を実施している。
児童たちはまず、自動体外式除細動器(AED)の取り扱い方について消防職員による講習を受講。人形を使って胸骨圧迫(心臓マッサージ)をし、訓練用AEDを実際に使い救命活動を再現した。その後は、煙が充満した室内を探索したほか、消防車のホースを使った放水も体験。児童たちは「放水始め!」と元気よく声を出して、消防職員らの助けを借りながら、消火活動を行った。
同校6年久保島悠月(くぼしまゆづき)さん(11)は「心臓マッサージのやり方が大変で腕がとても疲れた。最近救急車が多い気がするので、何かあったときに誰かを助けられるようになりたい」と話した。