オリオン通りに飾られたフラッグアート。個性豊かな作品が並ぶ

田原小放課後子ども教室の作品

オリオン通りに飾られたフラッグアート。個性豊かな作品が並ぶ 田原小放課後子ども教室の作品

 花や次世代型路面電車(LRT)の絵、書道-。宇都宮市のオリオン通りで恒例の「宇都宮フラッグアート2023」(オリオン通り商店会主催)が開催されている。アーケードに11団体の大作31点がつり下げられ、雨がちな6月、道行く人を楽しませている。30日まで。

 宇都宮フラッグアートは2009年にスタート。21年の新型コロナウイルスの影響による中止をのぞき、毎年開かれてきた。今年は、年度替わりの忙しい時期での制作を避けるため、開催期間を5月から6月に変更した。

 私の大切なものや動物など幅広いテーマで作品を募集。市内の中学、高校の美術部や書道部、専門学校、地域の団体などが参加し、コロナ禍前とほぼ同数の作品が集まった。

 作品は同会事務局が配布したシーツ(縦約2・5メートル、横約2メートル)などに描かれている。初めて参加した田原小放課後子ども教室は同校創立150周年をテーマに2点を制作。1~6年生の延べ約40人で、同校のキャラクターや木などを描いた。チーフコーディネーターの中里雅代(なかざとまさよ)さん(51)は「子どもたちは手形でサクラの花などを表現しました。大喜びで取り組んでいました」。

 同じく初参加の、障害児の放課後等デイサービスなどを行う「こどもサークル宇都宮」(下栗町)は「ぼく・わたしの好きなもの」という題で、約10人の子どもたちの作品をつなぎ合わせた。展示を見た同サークルのスタッフは「一生懸命に描いた絵がオリオン通りに飾られ、子どもたちも喜んでいた。励みになります」と感動していた。