コウノトリの生息域などを視察する学生たち

コウノトリの生息域を視察する学生たち

コウノトリの生息域などを視察する学生たち コウノトリの生息域を視察する学生たち

 【小山】新潟大大学院フィールド科学コースの学生24人が5日、学外学習の一環で渡良瀬遊水地を訪れ、同遊水地や利根川流域などで自然環境や地域を核とした魅力ある地域づくりに官民連携で取り組む、関東エコロジカル・ネットワーク推進協議会の活動について学んだ。

 この日は下生井のコウノトリ交流館や、人工巣塔・環境学習フィールド、コウノトリの生息に配慮したビオトープ水田、与良川統合排水機場を視察。NPO法人わたらせ未来基金や、市、国の担当者からそれぞれの取り組みについての説明を受けた。

 同コースは理学部、農学部の学部横断で設置されたコースで、学生らは今後、越後平野における大型水鳥類の生息環境の拡充に向けた事業連携の在り方について考えていくという。今回の学外学習は2日間の日程で、前日の4日は千葉県野田市を視察した。

 修士1年西村悠里(にしむらゆうり)さん(23)は「渡良瀬遊水地にしても利根川流域にしても、広域で連携が必要だと感じた」と話した。

 同行した同大の関島恒雄(せきじまつねお)教授(60)は「学生が今後、社会に出ていく上で『環境』は外せないキーワードになってくる。学んだことを生かし、自分のこととして積極的に取り組んでほしい」と期待した。