【益子】那須塩原市出身で美術団体「二紀会」会員の桜田絢子(さくらだあやこ)さん(75)の油彩画展が14日まで、益子の「アートスペースほんたく」で開かれている。桜を描いた150号の大作など、花々を通して「命のつながり」を表現した作品が並ぶ。
桜田さんは宇都宮大美術科卒で宮城県名取市在住。1970年以降、二紀展で入選を重ね、2000年に会員となった。益子の友人を通して知った、古民家を活用したほんたくの空間の雰囲気に引かれ、個展の開催を決めた。
描きためてきた中から80~150号の大きな作品を中心に約35点を選んだ。桜は約30年前から最も力を入れて描き続けている題材で、樹齢が長い全国各地の名木、古木を見て回り、着想を得ている。
桜田さんは「人々に守られて数百年生き続ける桜を通して、命を継いで今を生きている証しを表現したい」と話す。午前11時~午後5時(最終日は2時)。入場無料。8、9日休館。(問)ほんたく0285・72・3633。