原画展開催に向けて語り合う小林さん(右)と大貫さん

 【栃木】東日本大震災を機に、親が子を抱きしめる絵を描き続けている愛知県田原市の画家小林憲明(こばやしのりあき)さん(49)による原画展開催に向け、岩舟町静出身の元教員大貫政江(おおぬきまさえ)さん(66)=埼玉県新座市=が中心となって準備を進めている。大貫さんには23年前、当時13歳の次男が命を絶った過去があり、自身と次男をモチーフにした作品を小林さんが手がけた経緯がある。原画展は9月30日と10月1日、大貫さんの亡母が暮らしていた岩舟町静の古民家で開かれる。

 小林さんは2011年の東日本大震災の被災者や東京電力福島第1原発事故の避難者を勇気づけようと、当事者を取材し、親子が抱きしめ合う絵を描き始めた。1千家族を目標に全国の家族を描き続け、各地で作品展を開いている。

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