栃木県庁

 栃木県は24日、宇都宮市内の住宅地の雑木林で回収した野鳥のアオサギ8羽の死骸を簡易検査した結果、2羽から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。国立環境研究所に遺伝子検査を依頼し、毒性の強い高病原性かなどを調べる。結果の判明には1週間程度かかる見通し。県内で野鳥からウイルスが確認されるのは今季8例目で、5月は異例という。

 県によると、アオサギは付近の住民からの通報を受けて同日回収し、県央家畜保健衛生所の簡易検査で陽性となった。これを受け、県は半径3キロ圏内にある100羽以上の家禽(かきん)飼養農場1戸と半径10キロ圏内にある1万羽以上の飼養農場2戸に電話で聞き取り調査を実施し、異常がないことを確認した。