大田原市須賀川で始まった茶摘み

 【大田原】県内の茶どころとして知られる須賀川の「須藤製茶工場」の茶畑で16日、一番茶の摘み取りが始まった。

 須賀川は市中心部から約30キロ離れた山あい。数十軒の茶農家があり、「黒羽茶」の生産が盛んだ。工場の茶畑は約70アール。この日は早朝から男女6人の摘み手が、陽の光に照らされ鮮やかな緑に色づいた新芽を手早く摘み取った。

 工場は市内で唯一、栽培から加工販売を行う。今年は春が早く、一番茶摘み取りの開始も例年より早め。20日ごろから新茶を出荷するという。

 工場の須藤敦子(すどうあつこ)さん(76)は「昔ながらの浅蒸しで作るお茶は香りが良く、すっきりとした後味が特徴。ぜひ味わってほしい」と話した。