ランチルームで給食を食べる児童

 【大田原】新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行した8日、湯津上小はランチルームでの給食を3年3カ月ぶりに再開した。

 同校はもともと全児童が毎日ランチルームに集まり給食を食べていたが、コロナ感染拡大後は、各教室で机を前に向けたまま「黙食」の形を取っていた。

 この日は3~6年の児童39人がランチルームでの給食を再開。児童はポークカレーや海藻サラダを食べながら、ゴールデンウイーク中の出来事を話題にするなどして久しぶりの大人数での給食を楽しんだ。

 食事中の感染対策として、児童の健康観察や手洗い・消毒の指導を続け、児童が互いに正面に向き合わないよう座席の配置も工夫。最初の5分間は、よくかんで黙って食べる「もぐもぐタイム」とした。

 ランチルームでの給食が初めての4年村井真歩(むらいまほ)さん(9)は「みんなと会話できて楽しかった」と笑顔。6年深澤奏多(ふかさわそうた)君(11)は「教室で食べるよりもおいしく感じた」と喜んでいた。

 同校は段階的に全学年での給食や、異なる学年で縦割り班を組んでの給食を再開する予定。