【宇都宮】新型コロナウイルス禍が和らぎ、夜間の治安悪化が懸念されている宇都宮市中心部のオリオン通りの状況を確認しようと、オリオン通り商店会と市、宇都宮中央署などは14日深夜から15日未明にかけ、合同による初の現場巡回を行った。
同商店会主催。市からは商工振興課、NCC推進課、環境保全課、道路管理課、生活安心課の管理職らが参加。同署のほか、宇都宮まちづくり推進機構などからも関係者が集い、約30人が参加した。
参加者は午後11時半に江野町のオリオンACぷらざに集合し、同通りを曲師町方面に向かって巡回。みはし通りから釜川沿いを経由し、出発地点へ戻った。
巡回中にはコンセプトカフェの看板のせり出しや、店外まで響く大音量で音楽を流す店などが確認された。通行人からは「週末のこの辺は柄が悪い」などの声も聞かれた。
巡回を終えた井上義之(いのうえよしゆき)刑事管理官は「にぎやかではあったが、エスカレートするとトラブルが発生する可能性がある。警察としてもしっかり対処したい」と指摘。宇都宮オリオン通り商店街振興組合の長島俊夫(ながしまとしお)理事長は「難しい問題だが、各所と協力しながら街の流れを良い方に持っていきたい」と話していた。