【足利】16日告示、23日投開票の市議選(定数24)を前に、下野新聞社は立候補予定者25人に政策アンケートを行った。回収率は100%。地方議員の「なり手不足」が問題となる中、議員定数を「削減」すべきだと答えたのは13人(52%)で、「現状維持」の12人(48%)とほぼ拮抗(きっこう)。現在の定数となって12年がたつ中、議会の適正規模を巡る意見は相半ばする結果となった。一方、早川尚秀(はやかわなおひで)市長の政治姿勢を8割が支持した。(問1~7の回答、理由は以下のリンクから)
【問1】議員定数についてどう考えますか。
【問2】議員報酬についてはどう考えますか。
【問3】公費負担の政務活動費についてはどう考えますか。
【問4】市長の政治姿勢を支持しますか。
【問5】市庁舎を新しい市民会館と一体的な複合施設として整備することについて
【問6】建設場所はどちらがよいですか。
【問7】市議として最も力を入れたいテーマは。
「削減」の理由として、「人口減や今後の財政規模等を踏まえ、削減への積極的検討が必要」「市民数を考えて、24人が最適なのか再検討すべきだ」などの意見が挙がった。他にも「足利市は全22地区であり、各地域に最低1人は必要」として、定数を22とする提案もあった。
これに対し「現状維持」と回答した人は「安易な削減は市民の意見が届きにくくなる」「一定数の議員がいないと市民の声を拾い切れない」などの理由を挙げた。一方で「なり手不足と定数削減は別問題」との指摘もあった。
「増員」すべきだとの回答はなかった。
これまでの議員定数の見直しについて、市議会事務局の担当者は「人口規模に合わせて適正な人数を勘案しながら行ってきた」としている。市選挙管理委員会によると、今回の選挙は定数が24に変更となった2011年以降、最少の立候補者数になると見込まれている。
早川市長の政治姿勢に関しては、20人(80%)が「支持する」「どちらかといえば支持する」と回答。理由に、政策立案能力の高さを挙げる声が多かった。
力を入れたいテーマを最大三つ選択する設問は「人口減少対策」「子ども・子育て支援」がいずれも13人(52%)、次いで「企業誘致・産業振興」が11人(44%)、「福祉・保健・医療の充実」と「災害対策・安心安全なまちづくり」が8人(32%)となった。
※立候補予定者は50音順。