長男の体格に寄せたぬいぐるみを手に取る小林代表=道の駅サシバの里いちかい

リトルベビーたちの成長の様子が分かる写真展=道の駅サシバの里いちかい

リトルベビーの写真やおむつが展示された会場=道の駅サシバの里いちかい

リトルベビーの写真やおむつが展示された会場=道の駅サシバの里いちかい

長男の体格に寄せたぬいぐるみを手に取る小林代表=道の駅サシバの里いちかい リトルベビーたちの成長の様子が分かる写真展=道の駅サシバの里いちかい リトルベビーの写真やおむつが展示された会場=道の駅サシバの里いちかい リトルベビーの写真やおむつが展示された会場=道の駅サシバの里いちかい

 早産などで小さく生まれた子どもたちの成長を紹介する「リトルベビー写真展」が4月10日まで、市貝町の道の駅サシバの里いちかいまちおこしセンター展示室で開かれている。主催した当事者の育児サークル「にちにちらんらん」の小林恵(こばやしめぐみ)代表は「リトルベビー(低出生体重児)の状況や成長について多くの人に知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。

 会場には、裸で体に管が装着されている状態、ミルクを飲む姿、元気に遊ぶ姿など、子ども12人の成長の写真が展示されている。それぞれには名前や出生週数、出生時の体重、両親の言葉が添えられている。国の調査によると、10人に1人の割合で低出生体重児(2500グラム未満)が生まれており、小林代表は「新生児集中治療室(NICU)で過ごす赤ちゃんのママが来場し、写真を見て安心して帰って行く」と話す。

 それぞれ長女の写真を掲示した日光市、自営業斎藤明子(さいとうあきこ)さんと真岡市、主婦(37)は「小さな赤ちゃんを産んで不安が大きい中、同じような境遇の子どもが成長した写真を見て安心した。提供は『恩返し』の気持ち」と話す。

 また、低出生体重児にあてるおむつを体重別に5型、小林さんの長男の出生時の体格(28センチ、約500グラム)を再現したぬいぐるみ、専用の育児手帳なども手に取れる形で展示。赤ちゃんの様子を実感できるよう工夫されている。

 今回は初めて、会場に多くの人が行き交う道の駅を利用した。同道の駅の柴美幸(しばみゆき)支配人は「子育てする人に優しい道の駅を目指している」との考えで協力した。小林代表は今後、宇都宮市や大田原市などでも写真展を開く予定で、「リトルベビーに理解を深めてもらうとともに、公的な支援の広がりにつなげたい」と話している。午前9時〜午後5時。3月30日は休み。問い合わせはインスタグラム(@nichi.nichi_ran.ran)。