古式ゆかしい衣装に身を包み舞を披露する児童たち=那須神社提供

 【大田原】本殿や楼門が国重要文化財に指定されている南金丸の那須神社でこのほど、永代々神楽祭が行われ、地元の小学生らが市指定無形民俗文化財の神楽を奉納した。

 神楽は1187(文治3)年、神社の社殿を再建した那須与一宗隆(なすのよいちむねたか)が京都から神職と雅楽の奏者を招き、舞楽を奉納したのが起源とされる。

 今回は新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となった。那須神社永代々神楽保存会の会員11人と金丸小の郷土芸能クラブの児童5人が「剣舞」や「三筒翁(みつつおお)」など8座を披露。古式ゆかしい衣装をまとい、太鼓や笛の音色に合わせて舞った。

 同会の成沢清吉(なるさわせいきち)会長(72)は「子どもたちが一生懸命に練習した成果を披露できて良かった。今後も子どもたちに教えて、神楽の伝統文化をつないでいきたい」と話した。