入野正明町長

 市貝町の調整池で昨年9月に実施予定だったいちご一会とちぎ国体のオープンウオータースイミング競技(OWS)が水質悪化により中止となった問題で、同町議会は6日の本会議で入野正明(いりのまさあき)町長の今年4〜6月の給与を20%減額する条例改正案を全会一致で可決した。入野町長は本会議で町民と県民に陳謝した。

 条例改正に伴い、入野町長は賞与も減額される。給与44万4千円、賞与35万4090円の計79万8090円の減額となる。

 入野町長は国体の町実行委員会会長であり、本会議で「県や各行政機関、選手、役員の皆さんに多大な迷惑と心配をかけた。町のイメージも損ない、町民との信頼関係にも影響があった」と述べた。その上で「この場を借りて町民と県民におわび申し上げたい。誠に申し訳なかった」と陳謝した。

 町実行委副会長で事務局の責任者だった小森祥一(こもりしょういち)教育長の責任については、町綱紀委員会が調査する。入野町長は「結論を年度内に得て議会に報告する」としている。取材に対し小森教育長は「処分があればそれに従う」と述べた。